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 堺市立総合医療センターは14日、堺市堺区の70代の女性患者の検査結果を主治医が見落とし、胃がんの治療開始が7カ月遅れたと発表した。女性はミス判明の翌月に手術を受けたが、約1年後に死亡した。センターは「どれだけ予後に影響があったか断定できない」としている。

 センターによると、女性は2016年1月に外来受診で胃痛や貧血を主治医に訴えた。翌月に別の医師が胃カメラ検査と、細胞を取って調べる「生検」を実施。カルテに「胃潰瘍(かいよう)あり」と書き、生検は記載しなかった。その後判明した生検の結果は胃がんだったが、主治医は生検がされていたことに気づかずに確認を怠り、胃潰瘍と診断した。

 同年9月に女性が再び不調を訴えた際、後任の主治医が胃がんの検査結果に気づいた。10月に胃を切除する手術をしたが、女性は17年9月に亡くなった。センターはミスを認め、遺族に謝罪したという。

 会見した花房俊昭院長は「生存期間が短くなった可能性は完全には否定できないが、7カ月前でも胃がんのステージや治療内容は変わっていなかっただろう」と話した。(大隈崇)