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 (14日、平昌五輪・ノルディックスキー複合)

 後半の距離。残り1キロを切った長い上り坂だった。4人の先頭集団にいた渡部暁斗は、「来るなと思っていたし、僕も行くつもりだった」。ライバルが目の前にいた。エリック・フレンツェルだ。

 がに股で力強く上っていくドイツ人に食らいつく。だが、追いつかない。下りで、ぐっと離された。両手を広げて叫んだ前回王者の背中から、遅れること4秒8。渡部暁は、控えめに右拳を掲げてゴールした。

 4年前のソチ五輪個人ノーマルヒルのフィニッシュ場面が重なる。その時も、4秒2差で競り負けたのがフレンツェルだった。

 今回は約30秒前の首位をともに追った。8秒先に出た渡部暁は、1キロ過ぎにもうフレンツェルに並ばれた。4キロ付近で先頭集団に。そこからは、「暗黙の了解」で交互に前に出て、レースを引っ張った。

 先頭を走ると風を受けて消耗する。だから、なるべく集団の後方に控える選手が多い。だが2人は違う。フェアな勝負をして勝利を目指す。渡部暁は「だから彼を尊敬できる」。全力で挑んだ末の決着を受けとめ、表情はすがすがしかった。

 ジャンプで大きなリードを奪っ…

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