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 首都圏などで大雪となった1月22日、午後に大雪警報が出た途端、都心では帰宅を急ぐ人が急増し、入場制限される駅もあった。この日、人々はどう動いたのか。1千万人以上が利用するスマートフォン用アプリの位置情報をもとに分析すると、当日の混乱を防げたかもしれない点がみえてきた。

 分析したのは「Yahoo! MAP」の「混雑レーダー」機能のデータなど。ヤフーの「防災速報アプリ」の利用者情報から算出した混雑状況が反映されている。東京・渋谷駅の状況を20分ごとに抽出し、1月22日と平常時(1週間前の1月15日)とを比較した。平常時のピークを100としたときの混雑状況の変化をグラフにした。

 平常時は午後5時20分以降になだらかに帰宅が進むのに対して、1月22日は午後4~6時に集中しているのがわかる。その結果、午後5時前後は平常時の約2倍近い人たちが駅に集まり、入場制限につながったとみられる。

 ただ、専門家が注目したのは朝の出勤時だ。1月22日は前日から気象庁が「大雪になる可能性がある」と警戒を呼びかけていたが、平常とほぼ変わらない人数が出勤していた。

 災害情報学が専門の東北大学災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授は「出勤する人をもう少し抑えられたら、夕方の混乱は回避できたかもしれない」と話す。企業などは大雪警報が出たあとに退社時間を早める判断をした。「朝の段階で、出社を控える指示ができると、よかったかもしれない」と指摘する。

 「現在はインターネットなどを活用すれば在宅勤務もしやすくなっている。出社するより、無理なく業務ができたのではないか」(奥山晶二郎