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 米東南部フロリダ州ブロワード郡パークランドの高校で14日午後2時半(日本時間15日午前4時半)ごろ、銃乱射事件があり、郡警察によると生徒ら17人が死亡した。警察は高校の元生徒のニコラス・クルーズ容疑者(19)を拘束した。銃規制を推進する団体のまとめでは、今年に入って米国の学校での発砲事件は18件目という。

 事件が起きたのは、マイアミから北に約80キロ離れた町にあるマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校。警察によると、容疑者は半自動ライフル銃AR15と複数の弾倉を持っていたという。事件時に教室内に隠れた生徒が撮影した映像によると、10秒ほどの間に約20発の銃声が響いていた。

 CNNによると、容疑者は校舎の外で発砲を始め、校舎内に入った。同州選出のネルソン上院議員(民主党)によると、容疑者はガスマスクを着用。発煙筒に火を付けて火災報知機を鳴らし、生徒が校舎外に逃げ出したところを狙おうとしたといい、計画的な犯行をうかがわせるという。

 容疑者はほかの生徒を脅すなどして、高校を退学処分になっていたという。CNNテレビの取材に応じた男子生徒によると、容疑者は周囲に銃を見せびらかしていたといい、いつか事件を起こすのではないかと懸念されていた。学校の教師らにも容疑者への注意が呼びかけられていたという。

 この学校には約3千人の生徒がおり、多くの生徒は事件発生後いったん教室内にこもって難を逃れた後、武装した警察の保護のもとで校舎外に退避した。容疑者は事件から約1時間半後に学校の敷地外で拘束された。ABCテレビによると容疑者は避難する生徒にまぎれて外に出ていたという。

 米国では昨年10月にラスベガスで58人が死亡する史上最悪の銃乱射事件が発生。11月にはテキサス州の教会で銃乱射事件があり、26人が死亡した。学校での発砲も多発しており、今年1月にはケンタッキー州の高校で2人が死亡する乱射事件が起きている。事件のたびに銃規制強化を求める声が上がるが、政治的に強い影響力を持つ全米ライフル協会(NRA)の反対で規制は進んでいない。(ニューヨーク=鵜飼啓

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