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 九州大などは15日、ヒトの骨とほぼ同じ組成の人工骨を新たに開発し、歯科インプラント治療用に国内で初めて製造販売が承認された、と発表した。人工歯根とともにあごの骨に埋め込むと、速やかに患者本人の骨に置き換わるという。近く発売される。

 医療用の人工骨としては、ヒトの骨の成分に近い水酸アパタイトを使ったものがすでにあるが、骨に置き換わるのに時間がかかる。このため、歯科インプラント治療には本人の骨を採取して使う必要があるが、高齢者や骨が不足している人は採取できない課題があった。

 九大の石川邦夫教授(生体材料学)らは、化学反応を用いる新製法で、ヒトの骨の7割を占める炭酸アパタイトを使った人工骨の合成に成功。九大病院など3施設で22人に行った臨床試験(治験)で、速やかに骨に置き換わることを全員で確認した。石川教授は「自分の骨を採取できない人にも、負担が少ないインプラント治療の道が広がった」と話している。

 

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(小林舞子)