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 戦時下の広島を描いたアニメ映画でロングランが続く「この世界の片隅に」で、主人公すずが嫁いだ広島県呉市の「北條家」として登場する場所が、「すずさんに逢(あ)える丘」として整備されることになった。

 市によると、計画地は呉の市街地や呉港を望む灰ケ峰(737メートル)の中腹の空き地。もとは原作者こうの史代さんの祖母宅があった土地で、2016年11月の映画公開以降、ファンが続々と訪れていた。昨年3月、こうのさんが「呉の活性化に役立ててほしい」と市に寄付。「聖地」として市が整備することにした。

 南向きの約200平方メートルの敷地にはカラーブロックを敷き詰め、すずが祝言を挙げた客間や、かまど付きの土間、焼夷(しょうい)弾が落とされた書斎などの位置が分かる間取り図を再現する。また、こうのさんの意向で、すずが愛したタンポポやシロツメクサを植えた花壇もしつらえ、映画の世界観を表現するという。

 事業費は790万円。22日開会の市議会で議決されれば、18年度内に完成する予定。(佐々木康之)