[PR]

(16日、平昌五輪スケルトン男子)

 地元の優勝候補が猛スピードで通り過ぎるたび、コース各所の観戦ポイントからは大歓声が湧いた。4度の滑走いずれもトップという圧勝。スケルトン男子は、韓国の尹誠彬(ユンソンビン)(23)がボブスレー、リュージュを含めたそり競技で、アジア勢初の金メダルに輝いた。

 「1本目と同じ気持ちを4本目まで持続した。満足できる記録ではないと思い続けた」と振り返った。

 6年前まで普通の高校生だった。この五輪に向け、選手発掘が模索されていた頃だ。ソウル市スケルトン・ボブスレー連盟理事を兼ねる尹の高校の体育教師が、ずば抜けた垂直跳びの能力に目をつけた。スタートダッシュは瞬発力がものをいう。それから代表の道を歩み出した。

 2016年2月のW杯でアジア勢初の金メダルをとると、15~16年シーズンはW杯総合2位、16~17年も2位。今季は5勝を挙げて総合優勝を果たしている。

 スピードが出るよう、始めた時と比べ、体重を約15キロ増やした。地元の利を生かし、映像などを駆使した科学的なサポートをするスタッフを含め、このコースを熟知してきた。

 「メダルは自分の目標であり、チームの目標であり、すべての人の目標だった」と喜びをかみしめた。(中小路徹