【動画】パナソニックが開発中の自動洗濯・乾燥・衣類折り畳み機

 家庭の電化製品(家電)は、暮らしを豊かに、便利にしてきた。技術革新で進化を続ける中、戦後日本の成長を支えてきた業界の姿も変わった。今では日本で唯一の「総合家電メーカー」となった創業100年のパナソニックでさえ、変化を迫られている。(神山純一、金本有加)

洗濯たたみ機、世界初の実用化へ

 箱の中に洗濯、乾燥済みの衣類を放り込むと、ロボットアームが1枚ずつ折りたたみ、棚に並べていく。

 パナソニックなどが出資する東京のベンチャー、セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズが開発した「ランドロイド」だ。来年春、185万円で発売予定だ。

 「我々の生活は、まだまだ便利に進化できる」。阪根信一社長(47)は、さらに洗濯機と組み合わせる絵を描く。洗濯、乾燥からタンスにしまうまで、ボタン一つでできるようになる。

 衣服たたみ機の実用化は、世界で初めてだ。複数のカメラで撮影し、かたちや大きさ、生地の材質などを瞬時に照合する。衣服を判別し、情報を記憶していく人工知能(AI)の進化が、開発を後押しした。

 1953年、三洋電機(現パナソニック)が、衣類を傷めにくい「噴流式洗濯機」を初めて発売。値段もそれまでの洗濯機の半分近くに抑えてヒット。洗濯板とせっけんでの手洗いから主婦を「解放」した。55年には東京芝浦電気(現東芝)が電気炊飯器を発売し、食事の用意にかかる時間を短縮した。

総合家電メーカーとは
冷蔵庫や洗濯機などの「白物」、テレビやオーディオなどの「黒物」を幅広く手がける。戦後、各メーカーは全国に販売店網を整備し、ひとつの店ですべての家電がそろえられるようにした。ただ1990年代以降になると各社は「選択と集中」を掲げ、不採算事業からの撤退を進めた。パナソニックは、今や日本で唯一の総合家電メーカーとなった。

暮らし変えた「三種の神器」

 大阪府枚方市の主婦、藤本泰子さん(77)が、夫や長男と新居に移った66年ごろ。「三種の神器」と呼ばれた冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビなどの家電が、普及期にあった。藤本さんは、冷蔵庫や電気炊飯器に感謝したことを思い出す。「買い物にいく回数も減り、ご飯も焦げつく心配がなく炊ける。親の世代よりもずっと楽になった」

 60年代後半からは、「3C」…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら