[PR]

 古都・奈良に春を呼ぶという東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)(お水取り)は、752(天平勝宝4)年から1260年以上続く。しかし、写真に収められるようになった歴史は浅く、その名を世に知らしめたのは戦後カメラを向けた入江泰吉(いりえたいきち)や土門拳(どもんけん)らだった。それより前、昭和初期に撮られた写真67枚が朝日新聞大阪本社に残されていた。天平の昔を追う人々の姿には、どこか古風な趣が漂う。奈良の地域文化誌「月刊大和路ならら」の編集長で、10年以上お水取りを取材してきた鈴木元子さん(50)に印象をつづってもらった。

生きること、旺盛な日本人を見た

 古い写真は二度と戻らない時代の景色を見せてくれる資料だ。同時に見る者を郷愁に誘い、無批判に懐かしませる「媚薬(びやく)」でもある。だが、今回見つかった二月堂修二会の一連の写真には、さすが厳寒期に行われる行法と言うべきか、バケツの冷水を浴びせられたかのような衝撃を受けた。

 そこに写っていたのは生きるこ…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら