(17日、平昌五輪フィギュアスケート男子フリー)
右手の指で「1」をつくった。羽生結弦(23)=ANA=は、それを天に向かって高く掲げた。
「勝ったって思いました。自分に勝てたって」
痛めていた右足首への不安や、スタミナ不足を否定するかのような滑りだった。フィギュアスケート男子で66年ぶりとなる五輪連覇を誇った。
右足首を痛めたのは、昨年11月のNHK杯の公式練習中。4回転ジャンプを着氷した際だった。「スケートに乗る不安が大きかった」と明かす。その右足で八つのジャンプ要素を着氷した。冒頭に4回転を二つ決めた。演技後半の4回転や最後の3回転は右足首がぐらついた。しかし、転ばずに耐えた。
誰よりも高みを目指してきた…

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