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 車道に接しておらず、住宅街の一角を階段で上っていくとたどり着く小さな駅だ。川本町の沿革によると、木路原駅(同町川本)が開設されたのは、三江線の最初の区間が開通してから32年後の1962年。近くに新興住宅が増え、需要が見込まれたことがうかがえる。

 川本神楽団第5代団長の中島信男さん(69)も、その新興住宅の住人の一人だ。郷里の江津市桜江町を離れ、74年に木路原地区に住み始めた。

 川本神楽団は初め、木路原神楽団として48年に発足した。現在、大人の団員は20人で、小学生までの子どもの団員は17人。川本町内には五つの神楽団があるが、子どもがいるのはここだけだ。

 県内外に出向き、年間30回近く舞を披露し、その興行収入で団を維持している。「見てもらい、喜んでもらえるから続けられる」と中島さん。

 木路原の住民たちは約半世紀にわたり、4月から10月の時期、木路原駅周辺の清掃作業に当たってきた。地面の草取りから立ち木の剪定(せんてい)まで手がけ、JR西日本から感謝状も贈られた。「三江線がなくなった後の駅周辺を今後どうするのか、みんなで話し合いたい」と中島さんは言う。

銅山の痕跡と厳島神社

 道路のそばにたたずむ駅舎は、その短い駅名同様に小さい。だが竹駅(美郷町乙原)の近くには、三江線開通より前の時代に「山陰屈指の銅山」と呼ばれた銅ケ丸鉱山があった。

 今はレンガ造りの巨大な柱が山…

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