[PR]

患者を生きる・心臓病とともに(1)

 「わー」。体が小さくて泣かないかもしれないと心配した赤ちゃんが産声をあげた。

 1563グラム。帝王切開で産んだ千葉県船橋市の小松(こまつ)君枝(きみえ)さん(44)は「やっと声が聞けた」と胸をなで下ろした。「触りますか」。抱き上げた看護師に促されてそっと左手を添えると、やわらかい背中は想像以上に温かかった。このぬくもりは一生忘れられないだろうと感じた。

 君枝さんは生まれつき、肺につながる動脈が閉じて血液がうまく流れない「純型肺動脈閉鎖」という心臓病があった。心臓の右心室が成長せず、血液を送り出す働きを左心室だけに頼っている。重い心臓病で手術を受けた女性は、妊娠しても胎児に十分な血液が行き渡らず流産しやすい。5回の流産を繰り返し、5年前、ようやく長女希羽(ののは)ちゃん(4)を授かった。

 君枝さんの病気が分かったのは母親のおなかの中にいた頃だ。生後2カ月のころ、東京女子医大(東京都新宿区)で大動脈と肺動脈をつなぎ、肺への血の流れを良くする手術を受けた。

 高校時代には「フォンタン手術…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら