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 「まずい、もう一杯!」のテレビCMでおなじみの青汁。苦くて青臭いイメージが強く、中高年を中心に飲まれてきたが、若い女性や子ども向けにかじを切っている。健康志向を追い風に拡大を続ける市場を狙い、メーカー各社が「おいしくて、飲みやすい」新商品を続々と投入している。

 アサヒグループ食品は、「フルーツ酵素青汁」を26日に売り出した。同社の2017年の青汁商品の出荷額は前年比で1割超増加。「市場をさらに広げたい」(広報)と20~30代の若い女性をターゲットにした。国産の大麦若葉とケールをベースに、ヒアルロン酸やポリフェノールが豊富なフルーツ「アサイー」などの成分を加えて粉末状にした。

 12年に青汁飲料の販売を始めた伊藤園は、「青汁を主力の『お~いお茶』を超える事業に」(担当者)と意気込む。青汁市場は年々拡大しており、同社によると、17年までの5年間で1・4倍の1100億円になったという。「野菜ジュースに迫る注目すべき市場。グリーンスムージーブームもあり、緑の野菜を使った飲料はまだまだ伸びる」とみている。

 青汁がかつて「まずい」と言われたのは、主原料にケールを使っていたためだ。ケールは栄養豊富だが、青臭さとえぐみが強い野菜。においや味のくせが少ない大麦若葉を使うようになり、緑茶のような味で飲みやすい青汁が増えた。

 伊藤園は、大麦若葉を主体に、お茶感覚で飲める「ごくごく飲める 毎日1杯の青汁」と「毎日1杯の青汁 無糖」を来月にかけて売り出す。「よりすっきりしていて、青汁未経験者や若年層を取り込める」と期待する。

 「市場の拡大で、子どもにも需要があると見ている」(広報)という永谷園は、「子供と一緒においしい!フルーツ青汁」を今月発売した。子どもの成長に大切な鉄分を配合。粉末の青汁を牛乳で割ると、甘みが増して子どもでもより飲みやすくなるという。

 冒頭のCMで青汁を一躍有名にしたキューサイ。同社も山田養蜂場のハチミツを使った「はちみつ青汁」を販売したり、コカ・コーラボトラーズジャパンが販売中の「ミニッツメイド おいしいフルーツ青汁」を共同企画したりして、幅広い層への浸透を図っている。(佐藤亜季、牛尾梓