山口)和ろうそく、幽玄のアート

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成沢解語
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 暗がりの中、高く伸びた炎が時折、ゆらめく。「和ろうそく」の炎が織り成す幽玄な世界に、台湾人の女性芸術家が魅せられた。24日、滞在中の秋吉台国際芸術村(美祢市)で、自らの「メディアアート」と融合させた作品を発表する。

 山口市仁保下郷の里山にひっそりとたたずむ、古木でできた芸能の稽古場「桜樹館(おうじゅかん)」。16日夕。ほの暗い館内に、ろうそくの柔らかな明かりがともされた。チリチリチリ……。蠟(ろう)が溶ける音が響き渡る。まばたきするように、炎がしばらく点滅する。

 「ワオ……」。台湾人芸術家のイーシン・スーさん(28)が、深いため息を漏らした。上下に動いたり、左右に振れたりする、赤みを帯びた炎。「ベリー・ディファレント(全然違う)。チェンジング(変化しているわ)」。じっと見入ったまま、つぶやいた。

 和ろうそくの原料は西日本に…

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