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(19日、平昌五輪・ノルディックスキージャンプ男子団体)

 葛西紀明(土屋ホーム)の折れかけた心を救ったのは、家族だった。

 17日の個人ラージヒルで失意を味わった。前回2014年ソチ五輪で自身初の個人メダルとなった銀メダルを獲得した得意種目だったが、33位。念願だった家族に五輪で飛ぶ姿を見てもらう夢はかなったが、1回しか見せられなかった。「気持ちは落ちていた」

 翌日午前、現地で妻怜奈(れいな)さん(33)と長女璃乃(りの)ちゃん(2)と会った。「私と璃乃がいるから、大丈夫だよ」。そう言われたという葛西は「少しパワーが戻ってきた」。その日の夜、団体戦の選考を兼ねた公式練習で、3回全てでK点(125メートル)を越えるジャンプを見せた。「お、飛べるじゃん、っていう感じで気持ちも戻った」。メンバーをつかみ取った。

 葛西にとって8回目の五輪。個人2戦、団体の全3戦全てに出場した。「平昌で辞めるつもりは、全然ない」。北京五輪のある4年後は、49歳。挑戦は続く。(勝見壮史)