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嶺川洸さん(1936年生まれ)【下】

 1945年8月9日。嶺川洸(みねかわたけし)さんは、長崎市片淵町3丁目の間借りしていた家の前で、原子爆弾の白い光と熱を感じた。立ったまま硬直状態だったが、頭の中ではいろんな考えが走馬灯のように巡っていた。

ナガサキノートとは…
「ナガサキノート」は、朝日新聞長崎県内版で2008年8月に始まり、2017年1月に連載3000回を超えました。被爆者一人ひとりの人生を、1日に400字ほどの小さな記事で数回から十数回積み重ねて描きます。毎日休むことなく載せ、今も載らない日はありません。デジタル版ではシリーズごとにまとめてお届けします。

 まずは自分のすぐ近くに爆弾が落ちたのだと思った。またそれは、「敵機の目標になるから」と禁じられていた白色の衣服を着ていたからだと思った。「大変なことをしてしまった。近所の人にすまないことをした」

 爆弾で生きるか死ぬかという一瞬だったはずなのに、その胸中には申し訳なさがこみ上げたのだった。そして普段から訓練していた「腹ばいに伏せて、指で目と耳をふさぐ」という動作は、一切できなかった。

 自分がまだ無事だと気付いたと…

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