【動画】カバーが設置された福島第一原発3号機建屋=野津賢治撮影
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 東京電力福島第一原発3号機の原子炉建屋最上階に設置が進められていたカバーが21日、完成した。使用済み燃料プールからの燃料取り出し作業で、放射性物質の飛散を防ぐのが目的。東電は燃料取り出しを今秋にも始める予定だ。

 カバーの設置は昨年7月から、分割して進められてきた。この日朝、直径約23メートル、重さ約55トンの最後の円形パーツが大型クレーンでつり上げられ建屋最上階に下ろされた。作業員がすでに設置されていたパーツと合体させ、プールを覆う長さ約57メートルのカバーが完成した。

 損傷した建屋のプールには566体の燃料が残っている。再び大きな災害が起きた場合にリスクとなるため、取り出しを急ぐ必要がある。放射性物質の飛散を防ぐカバーの完成は、取り出し作業に向けた大きな一歩になる。(石塚広志)