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 今月中旬、山梨県甲州市のドメーヌ・オヤマダからテーブルワイン「BOW!」が全国に出荷された。赤白あわせて1万本弱。だが、この記事が掲載される頃には、既にどの店でも完売状態だろう。小山田幸紀(こうき、43)が手がけるワインは、常に入手困難だ。

 マスカット・ベリーAなどの品種を使った赤を口に含むと、最初は華やかなチェリーのような味わい。続いて深みのある森のような風味がやってくる。デラウェアなどを使う白は、みずみずしさの上に、コクのある味が重なる。

 パリの人気レストラン「ユーゴ・デノワイエ」などで修業し、現在は東京・西麻布の「ル・セヴェロ」のエグゼクティブシェフ斉田武(41)は「酸とブドウのうまみが両立するワインは少ない。本場フランスの自然派のようで、こんな酒を造れる人は、日本にはそうはいない」とうなる。

 小山田が年間に生産する約2万本の半数近くが「BOW!」で、定価は税込み1728円。最も高い「洗馬(せば)」の赤でも3240円。低価格の理由は「多くの人に気軽に選んでほしいから」。「山梨では安定したブドウの収量があることも支え」というが、5~7月の栽培期は休むことなく一日中、畑の手入れをしているからこそ可能なのだ。

 「それにしても、これほど安くておいしいとは」と私が口走ると、「それは日本ワインを馬鹿にしている。環境次第で、もっといいものは造れる。輸送コストがかからない分、国内市場で同じ価格帯の海外ワインに勝つことは簡単。はっきり言ってこの値段でも、もうかっています」。

 中央大で独文学を学び、199…

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