【動画】新潟市立坂井輪中学校吹奏楽部=武田啓亮撮影
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 しんしんと雪が降る放課後、新潟市立坂井輪中学校の3階からは楽器の音色が聞こえてきた。テスト期間などがあったため、約3週間ぶりの練習だった。

 坂井輪中は2月の西関東アンサンブルコンテストで金賞を受賞するなど、確かな力を持っている。だが、部員たちは「やっぱり全国にいきたい」と口をそろえる。フルートの佐藤愛さん(以下全員2年)が「夢はでっかく、全国制覇です」と意気込むと、他の部員たちもうなずいた。

 カットしたペットボトルの飲み口をくわえて行う腹式呼吸の訓練や、オリジナルの旋律で基本的なテクニックを養う「基礎合奏」など、技術を磨くことに余念が無い。

 この日の練習では「音の終わり際をもっときれいに」という新たな課題をクリアするべく、副部長でサックスの山口麻衣さんは「最後の拍ではなく、次の拍の頭で切るように」と部員たちに指示を出した。

 練習の合間、部員たちが互いに問題点を指摘し、懸命にメモをとっていた。

 部員たちは来年度の吹奏楽コンクールで演奏する予定の「トゥーランドット」など、難曲に取り組んでいる。部長でホルンの熊倉優さんは「正確に演奏するだけでなく、歌劇の情景まで表現するのは難しい」。

 顧問の音田彰教諭は「どんな曲にするか、一人一人が自分の頭で考えること」が重要だと教えている。部員たちを「明るく、自主性があるのが持ち味」と評価した。(武田啓亮)