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 2連覇中の世界女王エフゲニア・メドベージェワか、それともシニア1年目のアリーナ・ザギトワか。21日にショートプログラム(SP)が始まった平昌冬季五輪のフィギュアスケート女子の金メダル争いは、ロシアから個人資格で参加している五輪選手(OAR)の2選手によるハイレベルな戦いになりそうだ。

 2人はともに団体で圧巻の演技を見せ、OARの銀メダルに貢献した。SPに出場した18歳のメドベージェワは、自身の世界記録を更新する81・06点をマークし、今季序盤に右足甲の骨にひびが入った影響を感じさせなかった。フリーに出場した15歳のザギトワは、世界歴代2位の158・08点を記録し、勢いがある。

 同じモスクワのクラブで女性コーチのエテリ・トゥトベリゼ氏に教わる2人は、共通点も多い。SPの演技序盤はステップやスピンでつなぎ、得点が1・1倍になる後半に三つのジャンプ要素を固める。手を上げながらジャンプして出来栄え点(GOE)の加点を得るスタイルも同じだ。

 金メダル争いは、SP80点、フリー160点に迫るハイレベルになると予想される。技の確実性と表現面で分があるメドベージェワはSPでミス無く演じ、リードしてフリーに向かいたい。技の難易度はザギトワが上。女子では成功例の少ない3回転ルッツ―3回転ループの2連続ジャンプをSP、フリーとも演技後半に組み込んでおり、成功すればGOE加点を含めて13点以上を稼げる。

 2人は前哨戦となった1月の欧州選手権で、ザギトワが世界歴代2位の総合238・24点で優勝、メドベージェワは232・86点で2位だった。平昌で世界女王のメドベージェワが雪辱するのか、それともザギトワが勢いを持続するのか。

 ロシア勢は、前回の地元ソチ大会では団体を含め金3、銀1、銅1の計5個のメダルを獲得。今回は団体の銀メダルのみで、女子は「フィギュア大国」の意地を見せられるかも注目だ。(前田大輔)

メドベージェワとザギトワの成績比較

メドベージェワ

合計自己最高 241・31①(17年世界国別対抗)

SP自己最高 81・06①(平昌五輪団体)

フリー自己最高 160・46①(17年世界国別対抗)

ザギトワ

合計自己最高 238・24②(18年欧州選手権)

SP自己最高 80・27②(18年欧州選手権)

フリー自己最高 158・08②(平昌五輪団体)

※得点横の丸数字は世界歴代順位

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