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 焼津市はJR焼津駅南口の市道中央部に交通島(待避所)を設け、歩行者が安全に道路を渡れるようにする「二段階横断方式」の社会実験を始めた。市と名古屋大大学院環境学研究科の協働で、市街地での実証実験は県内で初めて。

 南口のバスターミナル入り口付近の片側1車線の市道(幅13メートル)中央部をブロックで囲い、長さ約18メートル、幅約2・5メートルの交通島を設けた。従来は、信号のない横断歩道があるだけだったが、歩行者は交通島でいったん立ち止まり、左右を確認してから再度渡り始めることができる。特に一気に道路を渡ることが困難な高齢者や障害者の安全性の向上が見込まれるという。

 市によると、この横断歩道の利用者は、朝のピーク時(午前7~8時)に235人。付近では、過去8年間で6件の交通事故が発生しているという。交通島が活用できれば、信号設置に伴う費用や、待ち時間が生じることによる交通渋滞を回避できるという。今月、周辺の車や歩行者の動きを撮影するほか、歩行者へのアンケートも行い、4月27日までデータを集める。

 名古屋大大学院の中村英樹教授は「交通島があることで付近を通行する乗用車のスピードも抑えられる。二段階横断は欧州では広く用いられており、日本での適用を探りたい」と話している。(阿久沢悦子)