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 高松市の国立ハンセン病療養所大島青松園で、入所者が最も多かった1950年代後半の島をジオラマで残すプロジェクトが進んでいる。強制隔離の島で、ささやかな楽しみを見つけて暮らした入所者たち。その生活の様子を細部まで再現し、来園者との交流の場に展示する。

 ジオラマ制作は、入所者自治会からの提案を受け、大島案内などを手がけるNPO法人瀬戸内こえびネットワーク(高松市)が昨夏から企画してきた。2010年の第1回瀬戸内国際芸術祭からアート作品づくりを建築家として支えている高松市の林幸稔さん(51)を土台や建物の設計担当に招き、鉄道ジオラマづくりが趣味の福武財団事務局長、金代健次郎さん(68)に監修を依頼した。

 再現するのは、入所者が700人を超えて最も活気があった昭和30年代前半の大島で、大きさは150分の1(幅2・4メートル、長さ6・2メートル)。ただ、当時の写真を集めてもモノクロで色がわからず、建物の内部もつかめなかったため、入所者から話を聞いて、地図や設計図に落とし込む作業を続けてきた。

 10、11日には約20人の市民も交え、入所者の話を聞き、ジオラマづくりを体験するワークショップが開かれた。1961年に入所した本田久夫さん(88)は、24畳が2間並ぶ長屋の独身寮や、簡素な堤防があるだけの海辺の写真を見ながら、「独身寮は土壁。台風の大波で崩れてしまう。台風が近づいたら自分たちで板を張りつけて大変だった」と振り返った。当時の暮らしぶりについて、「将棋、文芸、盆栽と趣味の会はいろいろあった。それを一生懸命やっている間は病気のことを忘れられるから。趣味がなく、自殺してしまう人もいた」とも語った。

 参加者は建物の色や街灯の有無…

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