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 小中学生の4割が「疲れている」。その原因は睡眠不足――。大阪市淀川区の小中学生5千人が回答したアンケートで、そんな傾向が明らかになった。スマートフォンをよく使う子と、使わない子で睡眠時間が1時間以上違うこともわかった。淀川区役所は子どもの睡眠習慣を改めるユニークな取り組みに力を入れる。

 「疲れている」「とても疲れている」。2017年6~7月、大阪市淀川区が区内の小中学校23校の小学4年生~中学2年生を対象に実施したアンケートで、回答した5223人のうち41%がそう答えた。前年同時期の調査でも同様に答えた子どもが40%いた。

 疲れを感じている子どもほど、睡眠時間が短いことも分かった。「とても疲れている」と答えた子どもは「全く疲れていない」子どもに比べて、平日の平均睡眠時間が1時間短かった。

 調査のきっかけは、榊(さかき)正文・前区長(50)が子どもの生活習慣の乱れと睡眠の関わりを取り上げたテレビ番組を見たことだ。「眠りを整えて子どものやる気を生めば、学力アップにつながるのでは」と考えた。まずは実態把握をと、大阪市立大大学院医学研究科の水野敬・特任准教授(39)に調査の監修を依頼した。

 「疲労の脳科学」が専門の水野さんによると、子どもの睡眠不足は、一つのことに注意を向け続ける「注意制御力」の発達を妨げる。「学習成果も定着しにくい」という。眠りを妨げる一因は、「夜間の強い光刺激」と水野さんはみる。

 調査によると、スマホを利用している子どもは61%。7%は「平日に1日5時間以上使う」と答えた。スマホを「全く使わない」子どもの平日の睡眠時間が平均8時間41分なのに対し、「5時間以上使う」子どもは平均7時間13分だった。同様に、テレビの視聴時間が長い子や、夜間のコンビニ利用が多い子ほど睡眠時間は短かった。

 一方で、意外な相関関係も見つかった。家族と一緒に夕食を食べたり、褒められたりする子ほど、睡眠時間が長かった。

 「光刺激は脳を活性化させて、睡眠の質を低下させる。現代社会には、子どもの良好な睡眠を脅かす要素が増えてしまった」と水野さんは言う。一方で、「家族で過ごす時間が増えれば光刺激を避けられるし、子どもに安心感を与えられる。家族のコミュニケーションが睡眠の質を高めることにつながる」と話す。

長期休み中は毎晩違う画像

 アンケートを受けて、淀川区役所は動き出した。ヨド川区の子どもたち、よくネル。そこから4文字を取って「ヨドネル」と名づけた取り組みだ。

 ユニークなのは、夜中にスマホ…

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