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 丸太のような腕、発達した太もも――。それぞれの競技で最高のパフォーマンスを発揮するため、アスリートたちは肉体を鍛え、技術を磨き、障害と向き合ってきた。

 3月9日、障害者スポーツの冬の祭典、平昌パラリンピックが開幕する。

 4人のパラリンピアンの肉体美に迫った。(竹花徹朗

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森井大輝選手(37)

 アルペンスキー男子座位。16歳の時のバイク事故で脊髄(せきずい)を損傷。

 長野パラリンピックを見て、チェアスキーを始めた。得意なカービングターンを武器にこれまでに3度、ワールドカップ年間総合優勝を果たす。ベンチプレスで135キロを持ち上げるパワーがその技を支える。

 トリノ大会から3大会連続で銀メダル。「シルバーコレクターと言われてきたが、平昌では金メダルを」

村岡桃佳選手(20)

 アルペンスキー女子座位。4歳の時に「横断性脊髄炎」で両足が動かなくなる。

 高校2年生で初出場したソチ大会で入賞。平昌では、日本選手団旗手を務める。左右の筋力のバランスを整えるトレーニングや、チェアスキーの調整を続け、近年は世界大会でも上位の常連だ。

 出場するアルペン競技では、最も小柄な選手の一人。メダル獲得を目指す。「小さいけど、誰よりもかっこいいと言われる滑りを見せる」

小栗大地選手(37)

 スノーボード男子大腿(だいたい)義足の部。2013年に事故により右足大腿部を切断。

 事故前は、プロスノーボーダーとして活躍。右足が義足になったことで、これまで培ってきた感覚が「初心者」に戻ったという。しかし、地道な練習を続け、道具を変えるなど試行錯誤を続け、昨年の世界大会で準優勝。

 競技では、あえて義足を見せてボードに乗るようにしている。「足を失っても絶望せずに、前向きに生きていけると知って欲しい」

三沢拓選手(30)

 アルペンスキー男子立位。6歳の時、交通事故で左足をひざ上から切断。

 急斜面を滑り降りる最高速度は時速約100キロ。そのスピードを支えるのは、60センチ以上だという右足の太もも。雪面に効率よく力を伝えるには、右足だけでなく失った左足の動きも重要で、左足の太もも上部を鍛えてきた。

 昨年末、大会で転倒し、左足を骨折。2月の国内大会で優勝して復活した。「ベストな滑りで、メダルを狙う」