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 稲沢市は新年度から市内23の全小学校で毎日、一斉下校をする。下校時の児童の安全に配慮するのが目的で、市によると全小学校で取り組むのは県内で初という。事業費3千万円を23日発表した新年度当初予算案に盛り込んだ。

 市教委によると、市内の小学校ではこれまで、低学年は午後2時45分ごろ、高学年は午後3時45分ごろと、別々に下校するのが一般的だった。

 同市が行う「セーフティー・プラスワン事業」は、低学年が高学年の授業が終わるまで学校に残るようにする。その間の時間は、補習や体験学習などに充てる。低学年が高学年と一緒に集団下校することで、より安全に帰宅できるようになるという。

 2013年度に試験的に2校で開始。今年度までに段階的に11校に増やしたが、18年度に全小学校に拡大することにした。教員の負担を減らすため、非常勤講師を24人雇用し各校に配置する。市教委の担当者は「少子化で児童数が減る中、安全安心を求める保護者の声は多い。働く親にとってもメリットがある」と話している。

 新年度の一般会計当初予算案は461億7千万円で、前年度比7%増。第2子の幼稚園授業料・保育料が無料になる対象世帯を拡大する(122万円)ほか、旧祖父江、平和両支所の解体費(計5億5千万円)などを盛り込んだ。(中野龍三)