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 激しい体のだるさや痛みを伴い、寝たきりになる患者も多い「筋痛性脳脊髄(せきずい)炎」を描いたドキュメンタリー映画「この手に希望を」の上映会が25日、宇都宮市竹林町の済生会宇都宮病院南館みやのわホールで開かれる。

 NPO法人「筋痛性脳脊髄炎の会」(東京都)が製作し、昨秋に都内で試写会を開くなど準備を進めてきた。同会理事で宇都宮市の患者、岡本寿美子さん(62)が地元での上映に奔走し、全国に先がけて一般向けに公開される。

 筋痛性脳脊髄炎はウイルス感染後に発症し、神経機能や認知機能、睡眠などに様々な障害を伴う。学校や仕事に行けず、社会的に孤立する患者が多い。国内の患者は10万人とも推定されるが診療できる医師は少ない。「気のせい」などと詐病を疑われ、かつては慢性疲労症候群と呼ばれた。

 映画では米国留学中の1990年に発症した重症患者が患者会を作ったり、研究促進を訴えたりする姿を描く。世界中の研究者が治療薬開発にしのぎを削るものの、治療法は確立されていない。約30年前に発症した岡本さんは「映画を通して多くの人に病気について知ってほしい。現在は国指定の難病になっておらず、必要な治療やサービスを安心して受けられる環境をつくりたい」と話す。

 25日午後2~4時半、無料。映画は約70分間で、筋痛性脳脊髄炎の会理事長で映画に登場する篠原三恵子さんらのトークもある。問い合わせは同会(03・6915・9281)へ。

 

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(坂田達郎)