【動画】将棋の藤井六段、昇段後初対局で勝利=佐藤圭司撮影
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 将棋の中学生棋士として史上初めて六段に昇った藤井聡太(そうた)六段(15)が23日、大阪市福島区の関西将棋会館で王座戦(日本経済新聞社主催)の二次予選に臨み、六段になって初の公式戦で白星を挙げた。1月11日から始まった連勝はこの日の勝利で12となった。

 藤井六段は17日にあった第11回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)で優勝し、規定により同日付で史上最年少での六段に昇ったばかり。

 この日は畠山鎮(まもる)七段(48)と対戦し、96手で勝った。藤井六段は「踏み込まれて、対応が難しく、形勢を損ねた気がしていた。最後まで分からないと思っていた」と話した。六段としての最初の対局だったことについては「意識せずに普段通りと思って臨みました」と答えた。畠山七段は「(藤井六段の指し方は)コンピューターソフトが指すような最新型で、自分が(修業時代に)覚えた形をぶつけてみたいと思った。だが、用意していた順がどれもダメで、本譜は予定変更が多かった。最後、追い込んだように思ったが、ちょっと足りないんですかね」と話した。

 日本将棋連盟によると、藤井六段の通算成績は78対局、67勝11敗。同じく今年度の成績は68対局、57勝11敗となった。将棋界の記録4部門(対局数、勝ち数、勝率、連勝)で今年度のトップ独占をうかがっている。

 将棋の王座戦は、8大タイトル戦の一つ。全棋士と女流棋士4人が参加。一次予選、二次予選のトーナメントがある。二次予選を勝ち抜いた棋士とシード棋士の計16人で挑戦者決定トーナメントを行い、挑戦者を決める。例年9~10月に五番勝負がある。現在のタイトル保持者は、中村太地(たいち)王座(29)。

 藤井六段の次の対局は3月1日、関西将棋会館で。竜王戦の予選で阿部隆八段(50)と対戦する。(佐藤圭司)