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 熱で溶けて曲がったクレヨンケースと、焼けて炭になりかけた上履き。どちらも、津波による火災に襲われ亡くなった1人の幼稚園児の遺品だ。もう二度と災害で命が失われることがないよう、娘の生きた証しを目に刻んでほしい――。震災から7年を前に、母親は公開を決めた。

 石巻市の私立日和幼稚園に通っていた佐藤愛梨ちゃん(当時6)は7年前の大地震の後、高台の園から海側に向かうバスに乗せられ、同市門脇町で津波に襲われた。一帯は火に包まれ、バスも炎にのみ込まれた。母親の美香さん(43)は3日後、真っ黒に変わり果てた車体と愛梨ちゃんを見つけた。

 激しく損傷し、生前とかけ離れた姿。「一つでも多く、骨を見つけてあげたい」。被災現場に何度も足を運んだ。1カ月ほど後。撤去されたバスのすぐそばに残っていた住宅の基礎部分に、見覚えのある16色のクレヨンケースと、1足の上履きがあった。片方には、ピンクの生地が付いていた。自分が縫った、上履き入れの裏地。娘のものと確信した。

 「黒こげになってしまっても、…

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