北京=延与光貞
2期目に入った中国共産党の習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)が、自らの長期政権に向け、定着しつつあった制度の変革に手を付けた。25日に公表された、国家主席の任期制限を撤廃する憲法改正案。昨秋の党大会を経て強化された権力基盤を背景に、党内の反対や警戒の声を押し切った。
3期目以降も最高指導者の地位にとどまろうとする習氏の意向は、昨秋の党大会で鮮明になっていた。習氏は党大会で、2035年までに「社会主義の現代化」を実現し、建国100周年を迎える49年ごろには「社会主義現代化強国」を実現するとの長期目標を掲げた。そのためには、強く安定した長期政権が必要との考えがあるとみられる。
改正案では「中国共産党の指導が中国の特色ある社会主義の最も本質的な特徴」と、一党支配の強化を打ち出した。さらに、習氏が唱える「中華民族の偉大な復興」などのスローガンも書き込んでおり、習氏の指導者としての地位をより強固にしようとしている。
昨秋の党大会では、後継世代の…
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朝日新聞国際報道部