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患者を生きる・10代の母(1)

 生理が2週間ほど遅れている。そのことに最初に気づいたのは、母親(44)だった。

 東京都に住む女性(18)は中学2年生だった2014年春、「もしかして妊娠しているんじゃない?」と母に言われた。そういえば最近、吐き気を感じることが多く、ノロウイルスにでも感染したのかと考えていた。すぐに交際していた男性(25)と一緒に妊娠検査薬を買い、彼の家で検査した。

 結果は陽性だった。彼に「どうしたい?」と聞かれたが、どうしたらいいかわからない。何も言えずに泣き出した。

 妊娠なんて、まったく考えたこともなかった。中学1年生の時、性教育の授業で避妊について教わった記憶はあるものの、自分には関係ないと思っていた。

 彼はいつも女性のことを一番に考えてくれる人だ。長く付き合っていきたいと信頼を寄せていた。彼となら、一緒に子どもを育てていけるかもしれない。彼も「産んでほしい」と言った。

 ただ、母の反応が気になった。…

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