[PR]

 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は26日、訪韓している中国の劉延東副首相とソウルの大統領府で会談した。米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD(サード))の韓国配備で冷却化した関係の改善について意見交換したとみられる。文氏は会談で「半島の非核化と平和構築のための南北対話、米朝対話に対し、中国側も積極的に支持してほしい」と語った。

 一方、北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、平昌冬季五輪の閉会式について報じた。南北朝鮮の選手が入場した際、金英哲(キムヨンチョル)朝鮮労働党副委員長と文大統領夫妻が手を振ったことも伝えたが、イバンカ米大統領補佐官ら米国の動きは一切伝えなかった。

 北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会は24日、ペンス米副大統領が金正恩(キムジョンウン)党委員長の実妹、金与正(キムヨジョン)氏を中傷したとして、ペンス氏を「人間のくず」と呼んで非難する報道官声明を発表していた。朝鮮中央通信は、25日にあった文氏と金英哲氏との会談や、韓国の趙明均(チョミョンギュン)統一相と金氏らとの夕食会も伝えていない。

 韓国大統領府関係者は26日、記者団に対し、文氏が金英哲氏との会談で北朝鮮の非核化に言及したと説明した。金氏の反応については明らかにしなかった。

 また、五輪に参加した北朝鮮選手や応援団など299人は26日昼ごろ、陸路を通じて北朝鮮に戻った。(ソウル=牧野愛博)