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 元横綱日馬富士による傷害事件の被害を受け、2場所連続で全休した貴ノ岩が26日、事件後初めて稽古を公開した。この日発表された春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付では救済措置で十両にとどまり、西十両12枚目。3場所ぶりの出場を目指して本格的な調整を始めた。

 京都府宇治市の神社境内にある貴乃花部屋宿舎。午前5時過ぎ、プレハブ小屋の中にある土俵で白まわしをつけた貴ノ岩が稽古を始めた。負傷した頭部に目立った傷やテーピングは見えず、表情は落ち着いていた。稽古不足の影響か、肩や太ももの筋肉は少し落ちているように見えた。

 稽古内容はストレッチや四股、スクワットなど基礎運動が中心だったが、締めには新十両の貴公俊とのぶつかり稽古を行った。師匠の貴乃花親方(元横綱)に声をかけられ、うなずく場面も。午前8時過ぎに稽古を終えた。

 貴ノ岩は昨年10月、鳥取市内のラウンジで日馬富士に平手やカラオケのリモコンで頭を複数回殴られ、前頭部にけがを負った。11月の九州場所は初日から休場。場所中に事件が発覚してから公の場に姿を現すことはなく、1月の初場所も全休した。

 この日は稽古中の写真撮影や取材は制限されたが、プレハブ小屋の外からの見学は許された。稽古を終えると、神社の関係者に導かれ、報道陣の前を通らないように裏の通路を使って境内の他の建物に入った。

 貴乃花親方は貴ノ岩について「何も答えられません。申し訳ない」とだけ話した。この日、28歳の誕生日を迎えた貴ノ岩。残り2週間を切った初日までにどこまで復調できるか。出場すれば、大きな注目を集めそうだ。(岩佐友)

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