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 時事通信社は27日、十分な裏付け取材をしないまま「俳人の金子兜太さんが死去した」との誤報を配信したとして、編集局文化特信部の男性記者(58)を出勤停止14日の懲戒処分にし、発表した。また、境克彦編集局長ら2人を減俸10%(1カ月)とした。渡辺祐司編集担当取締役は報酬の一部を返上する。

 同社によると、男性記者は19日午前6時ごろ、金子さんの知人から「金子さんが亡くなった」との連絡を受けた。親族や病院などに電話などで確認を試みたが、連絡がつかないまま、同日午前6時44分ごろ、速報を配信。同社のニュースサイトのほか、一部ネットニュースでも流れた。親族からの指摘で誤報と判明し、同社は午前8時31分ごろ、速報で訂正を流した。金子さんは20日に死去した。

 同社の上崎正則総務局長は「訃報(ふほう)を伝える際は親族に確認をとることが鉄則だが、実行されなかった。今後、社員教育を徹底し、再発防止に努めます」としている。