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 太平洋戦争末期、国際都市だった中国上海で発行された日本語雑誌があった。これまで「幻の雑誌」とされてきたが、最近、北京などで実物がみつかり、その内容が明らかになった。小説「黒い雨」で知られる井伏鱒二(いぶせますじ)ら著名作家たちが未発表の小説や随筆を掲載しており、終戦直前の海外での日本メディアの実像に迫る発見として注目される。

月刊誌「大陸」中国の歴史紹介

 みつかった雑誌は、月刊誌「大陸」(B5判48ページ、2色刷り)。国会図書館などの日本の公共図書館で所在が確認できなかったが、秦剛(しんごう)・北京外国語大学教授(日本近代文学)が昨夏、北京の中国国家図書館で、1944年11月の創刊号から45年5月号まで5冊分をまとめた合本(45年3、4月号は欠本)を発見。さらに木田隆文・奈良大学准教授(日本近代文学)も別のルートで45年3月号を入手し、2人分合わせて計6冊の存在が明らかになった。

 秦さんによれば、「大陸」は日本軍などの支援で創設された新聞社「大陸新報社」が44年に上海で創刊した。その内容は軍事評論や戦局展望が多くを占めるが、中国の歴史や風俗の紹介、文学作品も毎月掲載されていたようだ。

 44年12月号には、井伏鱒二…

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