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 新幹線のぞみの台車で昨年12月に破断寸前の亀裂が見つかった問題で、台車枠の下部の鋼材の厚みが薄くなっており、台車自体の強度が不足していた可能性が高いことがわかった。製造段階で何らかの不備があったとみられ、JR西日本が28日午後、詳しく発表する。製造元の川崎重工も夜に会見予定。

 JR西によると、台車は川崎重工が2007年に製造。台車枠は、厚さ8ミリのコの字形の二つの鋼材同士を上部と下部で溶接した、中が空洞のロの字形(縦17センチ、幅16センチ)に作られているが、関係者によると、その製造工程で不備があったとみられるという。川崎重工が同時期に製造した台車は160台あり、同社とJR西が同様の不備がないかを調べている。

 亀裂が見つかった台車は、昨年2月の車体を分解して行う「全般検査」や走行直前の目視による「仕業検査」では異常は見つかっていなかった。ただ、亀裂は断面の状況から、異音や異臭に気づきながら約3時間にわたって運行を続けたことで一気に広がったとみられており、台車枠の上部に到達するまであと3センチの破断寸前だった。

 国土交通省の台車枠検査マニュアルでは、目視などの点検で認識可能な亀裂が見つかっても、120万キロから150万キロは破断することなく走行できるとしている。

 ただ、亀裂が一気に広がるケースが初めて生じたことから、JR西は検査方法を見直し、細かい内側の傷を確認できる「非破壊検査」の対象を広げることを検討している。

 一方、国の運輸安全委員会も「重大インシデント」として原因調査を続けている。(波多野大介)