稲垣千駿、吉田真梨
福岡県のある建設会社。社員約70人の三分の一が前科を持つ。かつてヤクザだった社長(57)が妻(54)と立ち上げた。出所者や元ヤクザの社会復帰も支援しながら、成長させてきた。
その電話が会社にかかってきたのは、2016年2月下旬のこと。電話に出た妻に、相手は言った。
「社長が僕のお父さんかもしれません」
◇
社長には前妻との間に子どもがいた。別れた当時は生後3カ月。前妻から「もう会わないで」と言われ、それっきりだった。
電話越しの声は、育った場所などを答えていく。そして、告げた。「死のうと思っている。最後にお父さんにひと目会ってみたい」
ちょうど帰宅し、妻から受話器…
こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
残り:1105文字/全文:1385文字
980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら
トップニュース
新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部