[PR]

 九州電力は31日、再稼働していた玄海原発3号機(佐賀県玄海町)の発送電を止めた。30日夜、蒸気発生器に水を送る配管の一部で微少な蒸気漏れが見つかったため、出力を下げていた。配管の熱が下がり次第、詳細な点検に入る。九電は、周囲への放射性物質の漏れはないとしている。

 発送電を止めたのは31日午前6時すぎ。その時点で原子炉の出力も13%まで下げた。原子炉内で核分裂反応を抑えるホウ素の濃度を上げるとともに、制御棒を動かして出力を下げているが、停止するかどうかは未定。

 九電によると30日午後7時ごろ、パトロール中の作業員が蒸気漏れを目視で確認した。「脱気器」と呼ばれる部分で、放射性物質を含まない水と蒸気が循環する「2次系」の配管の一部。蒸気発生器に送る水の中から余計なガスを取り除く設備だという。

 九電は30日の午後9時ごろから同9時半過ぎにかけて、佐賀県、玄海町、原子力規制委員会に、電話で蒸気漏れを伝えたとしている。

 玄海3号機は23日に7年3カ月ぶりに稼働、25日から発送電を始めた。その後、発電出力を徐々に上げ、蒸気漏れが見つかった時は出力75%に達していた。当初は4月5日に出力100%に達し、24日にも通常の運転に移る予定だったが、ずれ込む見込みだ。

 九電の原発では、2015年に再稼働した川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)でも、再稼働から9日後に、2次系の冷却装置の細管に穴があくトラブルが発生している。この時は発電は止めなかった。(高橋尚之)

関連ニュース