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 群馬大学付属病院(田村遵一病院長)は30日、70代男性の画像検査の結果報告書を医師が1年前のものと取り違えたため胆管がんが見落とされ、治療開始が8カ月遅れたと発表した。男性はミス判明後に治療を受けたが、死亡した。群大病院は事故調査委員会を設置し、ミスが予後に与えた影響などを調べる。

 群大病院によると、男性は胸部の手術を受けて10年以上、定期的に呼吸器外科を受診。一昨年7月に受けたCT検査結果の報告書で、がんの疑いのある病変の存在が指摘されていたのに、担当医師は誤ってその前年の結果をみており、気づかなかった。

 男性は胃痛を訴えて昨年3月に別の科を受診。進行した胆管がんがわかった。別の病院で化学療法を受けたが、10月に死亡した。

 男性が呼吸器外科の医師の診察を受けたのは、検査から約1時間後。検査結果報告書はまだ電子カルテに入っていなかったのに、医師は表示された前年の報告書を当日のものと取り違えた。群大病院は男性と家族に経緯を説明し、謝罪したという。

 事故調査委員会は外部委員らを交えてつくり、院内システムを含めた再発防止策についても検討する。会見した田村病院長は「心よりおわび申し上げる。患者や地域のみなさまの信頼を取り戻せるよう、改善改革に取り組んでいく」と話した。

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