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 善光寺(長野市)を共同運営する天台宗「大勧進」は3月31日、市内で会見を開き、天台宗の宗務を統括する「天台宗務庁」(大津市)が、同日付で大勧進トップで住職の小松玄澄(げんちょう)貫主を解任したと発表した。後任として瀧口宥誠(ゆうじょう)副住職が1日付で特命住職に就任するという。

 この日の会見で、大勧進の役員らは「善光寺信徒の皆さんに長らく心配をお掛けした。おわびいたします。滝口特命住職の元に信者の方の信頼を取り戻すことに力を合わせる」と話した。

 天台宗規定にもとづき、現在2人いる副住職のうち上座の瀧口副住職が特命住職となる。今後は、瀧口副住職が貫主として推挙されれば、天台宗トップの座主(ざす)が瀧口副住職を貫主に任命する。

 小松貫主をめぐっては、大勧進の女性職員に差別的な発言をしたなどとして2016年6月、善光寺傘下の25寺院でつくる天台宗一山が本堂出仕の停止を決議。小松貫主が出仕を自粛していた。

 小松貫主は昨年12月、宗務庁に3月31日付の辞任届を提出。今年1月には本堂への出仕に復帰した。しかし、3月9日、長野市内で会見を開き、宗務庁に辞任届を撤回する文書を送っていたことを明らかにした。一方、宗務庁は辞任撤回の意向を認めなかった。

 これに対し、小松貫主は3月23日、法人としての天台宗(大津市)に対し、貫主の地位確認と、業務妨害禁止を求める仮処分の申し立てを大津地裁に行っている。(鶴信吾)