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(31日、巨人8―4阪神)

 10年ぶりに巨人に帰ってきた上原が、ヒーローインタビューに姿を見せると、東京ドームが大歓声に包まれた。第一声は「お久しぶりです」。また沸いた。

 際立つ存在感で、場内の雰囲気を一変させた。今季の公式戦初登板は、1点を勝ち越した直後の八回だった。姿を現す前の登場曲だけで、万雷の拍手。「同点に追いつかれないように」だけを考え、上原はブルペンを出た。

 大リーグさながらの派手な登場とは反対に、マウンド上には、かつて巨人に在籍していたときを思わせる本人がいた。グラブと右手を首の前で合わせ、ノーワインドアップで投球動作へ。左足を上げたときに両手を腹の前まで落とし、体を少し右にひねる。「2002年ごろのビデオを見て、戻した」という投球フォームだ。

 11球で三者凡退に仕留め、米国仕込みの大きなガッツポーズ。そして、ベンチ前ではレッドソックス時代の代名詞だったテンションが高めの「high five」(日本ではハイタッチ)を仲間と交わした。42歳の勢いに乗せられ、続く攻撃では岡本が3ラン。阪神を突き放した。

 オープン戦最後の登板だった25日に、フォームを変えた。「真っすぐは、日に日に良くなっている。スプリットは精度を上げないといけない」。入団発表から1カ月弱。「どんな場面でも準備する」と意気込む自称「便利屋」は、日本流と米国流を組み合わせながら、通算20年目のシーズンを戦っている。(井上翔太)

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