拡大する写真・図版 シリア・ダマスカス近郊の東グータ地区で2月28日、食事の入った鍋を抱え、空爆で破壊された建物のがれきの上を歩く少年=AFP時事

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 内戦が続くシリアの首都ダマスカス近郊の反体制派支配地域、東グータ地区での集中的な爆撃による死者が600人を超えた。同地区では、国連安全保障理事会が停戦決議を採択した後も衝突が続き、政権軍が一部地域を制圧した。今後、本格的な地上戦に発展する恐れがある。

 反体制派の在英NGO「シリア人権監視団」の28日の発表によると、2月18日以降に爆撃で死亡した住民は子ども147人を含む602人。国連安保理は24日にシリア全域での停戦決議を採択したが、政権軍側は空爆や砲撃を続け、67人は決議採択後に死亡したという。

 同地区ではアサド政権を支援するロシアの提案で、27日から午前9時~午後2時の「人道的休戦」を始めている。監視団によると、この時間帯は爆撃が減るため、破壊された建物のがれきの中の捜索が進み、遺体が発見されているという。

 また、政権軍と反体制派の武装組織との戦闘も続いており、これまでに政権軍が同地区の一部地域を制圧した。25~28日の戦闘では、政権軍側で38人、反体制派で12人が死亡したという。(イスタンブール=其山史晃)