[PR]

 一刻を争う患者に救急車を優先したいが、緊急でないという判断に誤りがあったら――。救急搬送の現場にはジレンマがにじむ。

 緊急度判定に取り組む栃木県のある消防本部では、緊急性が明らかに低ければ、救急車を出さなかったり、現場で患者にタクシーなどの利用を促したりしている。「現場で搬送しないと判断する場合は車内で血圧などを測り、根拠を残すようにしている」と担当者。ただ判断は隊員に任されており、「国が一定の基準を示してくれれば参考になる」と期待する。

 総務省消防庁の今年度の調査では、732消防本部のうち279本部が救急現場で緊急度判定を実施。緊急でないと判断した際、84%は「本人の同意があれば搬送しない」、38%は「説明して搬送しない」を複数回答で挙げた。

 一方、判定をしていない453本部のうち83%は「(搬送せずに)容体が悪化したときの責任問題」を理由の一つとした。今後、実施するなら、「対応マニュアル」や「隊員の教育体制」が必要とする本部が8割に上った。背景には救急搬送しなかった男性が後で意識不明になったり、119番した大学生のもとに救急車を出さずに遺体で発見されたりする問題が過去に起きたことがある。マニュアルの整備などは現場の懸念を軽減するのが狙いだ。

 だが、救急活動の「余力」は地…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら