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 「ア、バアバアバアバ、アババババ、アババババ、」。山口市の湯田温泉街の一角に突如、謎の言葉が出現した。格子状の柵にビニールひもを結わえて書かれているようだ。これは何かの暗号なのか、それとも誰かへの呪いなのか。果たして、その正体は……。

 実はこれは、れっきとした芸術作品だ。現代アートの展示などに取り組むNPO法人山口現代芸術研究所(YICA)と中原中也記念館が共同開催している企画展「山口盆地考2018」の作品約20点の一つで、1月下旬から記念館の前庭に展示している。

 「アババババ」という奇妙なオノマトペは中也の未発表詩「(七銭でバットを買つて)」からの引用だ。暗い山道をたばこ片手に進む詩の主人公。ふと赤ん坊の頃を思い出して「ア、バアバアバアバ、」とつぶやく。主人公はその後、通りすがりの男の自転車のランプを見つめながらたばこに火をつける。詩は「アババババ、アババババ、」の締めくくりで唐突に終わる。

 作品をつくったのは宇部フロン…

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