専業主婦を経て東京五輪の最前線に 「子育てで学んだ」

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聞き手・庄司将晃
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 3月8日は、国連が定めた「国際女性デー」です。男女格差が大きいとされる日本を、次代を担う若い人たち、とりわけ女の子たちが性別にとらわれず生きることができる社会に――。専業主婦を経て、日本コカ・コーラに勤める薄井シンシアさんは、「『こうでなければいけない』という生き方はない」と語ります。

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 仕事、結婚、子ども。若いころはすべてを手に入れるのは不可能だと思っていましたが、そんなことはありません。ただし、すべて同時に全力で取り組んだら、自分がつぶれてしまう。いつ、どれを優先するかが大事です。

 フィリピンの華僑の家庭に生まれました。国費留学生として東京外国語大で学び、日本で就職。日本の外務省で働く男性と結婚し、30歳で子どもを授かりました。大手広告会社に勤めていて、外資系の同業他社から移籍の誘いを受けたところでした。退職し、移籍先には出産を経て3カ月後に入社すると伝えました。

 ところが、娘が生まれると「人生の最大の仕事はこの子を育てることだ」と直感したんです。仕事大好き人間の私の性格では、子育てと仕事は両立できない。転職の話は断り、専業主婦として全力で子育てに取り組むことにしました。

 朝は6時に起きて家族の食事…

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