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 第76期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の最終11回戦5局が2日、静岡市の料亭「浮月楼(ふげつろう)」で一斉に指され、名人挑戦権は史上最多の6人によるプレーオフで争われることが決まった。首位でこの日を迎えた2人が相次いで敗れ、「永世竜王」などの実績がある渡辺明棋王(33)の降級も決定。「将棋界の一番長い日」と称される一大イベントは、劇的な幕切れとなった。

 対局開始から15時間が過ぎた3日未明。検討室の棋士や関係者らは、久保利明王将(42)―深浦康市九段(46)戦の盤面を映すモニターに釘付けになっていた。1手1分未満で指す秒読みに追い込まれた久保王将は、勝てば初の名人挑戦が決まるが、深浦九段の終盤の指し手は正確だった。午前0時15分、久保王将が投了を告げる。この瞬間、佐藤天彦名人(30)への挑戦者を決める「6人プレーオフ」が実現した。

 トップ棋士が総当たりのリーグ戦で争うA級順位戦。11人の戦いとなった今期の最終戦は午前9時に始まった。持ち時間は各6時間の長丁場だ。

 この日挑戦を決める可能性があったのは、6勝3敗の久保王将と豊島将之八段(27)。共に勝つと、両者によるプレーオフになる。だが、共に敗れると、4~6人のプレーオフにもつれ込む。プレーオフの人数は過去4人が最多で、5人以上となれば前代未聞だ。

 夕方になり、検討室の棋士たちが「豊島八段が苦戦」と判断し始めた。豊島八段が夕食休憩後、形勢好転を狙って過激な攻めを決断したが、広瀬章人八段(31)が正確に対応してリードを拡大。午後10時18分、豊島八段が頭を下げ、敗戦が決まった。

 その後、稲葉陽(あきら)八段…

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