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 静岡市駿河区池田の市立日本平動物園で3日、飼育動物の脱走を想定した恒例の捕獲訓練があった。チンパンジーにふんした飼育員が木に登るなどの迫真の演技を見せ、職員らは来園者に避難を呼びかけ、チンパンジー役を追い込んで捕獲する手順を確認した。

 地震でおりが破損し、チンパンジーが逃げ出したという想定。飼育員や職員、猟友会、警察など約50人が参加し、大勢の家族連れなどが見守った。訓練参加者は来園者に避難を呼びかけた上で、バリケードやネットで四方から追い込み、車上から麻酔銃で狙った。最後に動きが止まったのを確認し、捕獲した。

 同園の金沢裕司飼育係長(48)によると、訓練は20年以上、毎年続けている。今回が「初演」だというチンパンジー役の飼育員、山本幸介さん(31)は汗だくで「疲れたが来園者にも満足してもらえたのでは」。普段はゾウやキリン担当だが、訓練に備えて四足歩行や特有のしぐさなどを先輩職員などと研究したという。同園は昨年生まれた赤ちゃんを含めてチンパンジー6頭を飼育している。