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 5歳の長女を殴ってけがをさせたとして、警視庁は3日、父親で無職の船戸雄大容疑者(33)=東京都目黒区東が丘1丁目=を傷害の疑いで逮捕し、発表した。「言うことを聞かないので、数日前に2人でいるとき風呂場で拳で殴った」と容疑を認めているという。2日夕、長女がぐったりしていたため船戸容疑者が119番通報。長女は搬送先で死亡した。

 関係者によると、一家は1月に香川県善通寺市から現住所に転居。市の担当者によると2016年9月ごろ、長女の結愛(ゆあ)ちゃんが大声で泣いているといった情報が児童相談所に寄せられた。市と児相は連携して定期的に訪問を続けていたが、同年12月には外でうずくまっている姿も目撃され、通報を受けた香川県警は結愛ちゃんの耳付近にあざなどがあったため児相に連絡。児相は一時保護の措置をとったが、翌年2月には家庭に戻された。船戸容疑者は当時「しつけの一環」と説明していたという。

 東京都福祉保健局の担当者によると、香川県から「虐待事案が2回あった家庭」などの引き継ぎを受けていたが、けがの程度が軽かったことなどから危険性が高いとは考えていなかったという。児相は2月9日に家庭訪問。玄関先で船戸容疑者の妻(25)が応対したが、船戸容疑者や結愛ちゃんの様子は確認できなかった、としている。妻が児相と距離を置きたがっている様子だったため、徐々に関係を築こうと判断したという。担当者は「重く受け止めている」と話した。

 捜査1課によると、船戸容疑者は2月末ごろ、自宅で結愛ちゃんの顔を殴るなどして全治不明のけがを負わせた疑いがある。妻と結愛ちゃん、長男(1)の4人暮らしで、結愛ちゃんは妻の連れ子という。結愛ちゃんの両目周辺にはあざがあり、体には数カ所皮下出血があった。4日に遺体を司法解剖し、死亡との因果関係などを詳しく調べる。