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 震災で亡くなった幼稚園児の佐藤愛梨ちゃん(当時6)が、津波と火災に襲われたときに持っていた黒こげのクレヨンケースと上履きの展示が、石巻市の伝承施設「南浜つなぐ館」で始まった。7年前の災害を物語る遺品。訪れた人たちは足を止めて見入った。

 二つの遺品の展示は3日に始まった。透明なケースに入れられ、そばに遺影と母親の美香さん(43)のメッセージが添えられている。「どんなに怖かっただろうか… どんなに熱かっただろうか… これを見て感じて頂きたい あの日の事を」

 兵庫県から訪ねた会社員の松村雅男さん(50)は「東日本大震災で焼けた遺品は見たことがなかった。亡くなった小さい子が身につけていた品だと思うと、胸が詰まる」と話した。

 南浜つなぐ館の開館は金曜の午後1~3時と、土日祝日の午前10時~午後3時。問い合わせは「みらいサポート石巻」(0225・98・3691)へ。(桑原紀彦)