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 南海トラフの地震が起きれば津波浸水の恐れがあった那智勝浦町立温泉病院が、約1キロ離れた同町天満の浸水域外へ移転し、4日に完成式があった。外来診療は4月2日から。

 1964年建設の旧病院は老朽化が進み、標高約4メートルの低地にあって巨大地震だと5メートル以上の浸水が予想された。新病院の建設地は町消防本部のそばで、町は標高9・6メートルにかさ上げ造成したことで浸水の恐れはないとしている。建物は4階建て(一般病床120床)。東日本大震災クラスの地震でも機能を維持できる耐震性を備えているという。

 今年で10周年になる県立医科大学のリハビリテーション・スポーツ・温泉医学研究所を引き続き院内に併設する。この日の式典に参加した日本リハビリテーション医学会理事長で京都府立医科大学の久保俊一教授は、リハビリに力を注ぐ同病院と研究所を「日本の一つのモデル」と評した。(東孝司)