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 内戦が続くシリアの北西部アフリンと首都ダマスカス近郊・東グータ地区で、戦闘が激化している。少数民族クルド人勢力が支配するアフリンでは、越境侵攻したトルコ軍が3日、同勢力と共闘するアサド政権側の民兵組織の展開地域を空爆、民兵36人が死亡した。一方、反体制派が支配する東グータ地区では、アサド政権軍が地上部隊を本格的に投入し始めた。

 アフリンをめぐっては、クルド人勢力を「テロ組織」とするトルコが、同勢力の支配地域拡大は「自国の安全保障上の脅威」として1月20日、越境侵攻。同勢力は「対トルコ」でアサド政権に共闘を呼びかけ、同政権を支援する民兵組織が2月20日から相次いでアフリン入りしている。

 反体制派NGO「シリア人権監視団」によると、トルコ軍の攻撃による民兵組織の死者は計58人。民兵組織に続いてアサド政権の正規軍もアフリン入りすれば、トルコとシリアの戦争勃発が危惧される。

 一方、東グータ地区では約40万人が2013年半ばからアサド政権軍に包囲されている。ロシアとイランの軍事支援を受ける政権軍は昨年11月以降、同地区で空爆や砲撃を激化させており、2月末からは地上部隊も投入し、完全制圧を目指している。AFP通信などによると、すでに同地区の約1割を制圧したという。(イスタンブール=其山史晃)